当時の痕跡を巡ってみましょう。

史跡、痕跡を巡る旅。歴史背景を探索しつつ今に残る痕跡を巡る旅もちょっとしたブームのようで、テレビでも歴史をたどる番組も数多くあります。ベスパの歴史も2016年で70周年を迎えましたが、その70年間の間に各地でベスパが生産されてきました。私は現在稼動中のイタリア工場、ベトナム工場しか訪問したことはありますが、各地で生産されたベスパの工場の痕跡と言うのは今もなお数多く残されています。旅行で訪れた際に、ちょっと足を運んでその痕跡を訪れてみるのも面白いかもしれません。


*フィレンツェから電車でアクセス可能なイタリア・Pontedera駅。駅のホームから見えるPiaggioのマークは、かつて使われていた給水塔。ホームに降り立った瞬間から痕跡を見つけることが出来ます(工場自体は2017年現在も稼動中)2015.08.25.


*Pontederaメインの工場に隣接する博物館は、当時からの面影をしっかりと残しています。2015.08.25.


*ベトナムはハノイ郊外にありますBinh Xuyen工業団地。この一帯の一部がPiaggio Vietnam工場です。2009年からの稼動なので、2015年に訪問した際は痕跡はおろか周辺はまだ閑散とした印象でした。2015.01.04

まずは、どこから巡るか、どんなところが痕跡として残っているのか調べてみましょう。所有しているベスパがイタリア工場以外のものだったとしたら。自分が今度旅行で訪れる国ではベスパが作られていたのか?。方や今とても興味の持っている国だから。取っ掛かりはお好みで結構です。次にその国でベスパが作られていたか(工場があったか)調べます。洋書屋さんでベスパの資料本(毎年発刊されている資料本でも確認できると思います)やインターネットを駆使し調べてみましょう♪。

私の場合は、ベスパが生産された国を中心に、その土地でベスパを通じてその国の文化や生活を見て触れて、うまくいけば現地のベスパ乗りと交流を深めると言うテーマで旅行をしていますので、生産されていた土地工場を探していきます(現地生産・ライセンス生産がメインですが、ノックダウン生産と言うのもあります。ノックダウン生産まで幅を広げると幅が広すぎるため、現地生産・ライセンス生産にとどめています)。思いのほか、インターネットで検索をしていくと出てきます。最近は現地の様子が自宅にいながらにして確認することも出来るので、現地に行く前から下調べも出来空振りも無いという本当に便利な時代です☆。

もし、現地に行く前に余裕があれば当時の様子を見ることが出来るイラストや写真なども並行して調べ集めていくとより一層現地での実感は深まると思います。私の場合は、当時“ベスパ”と言う“スクーター”と言うのも一般的でなかった時代に、各地の人々にベスパと言う乗り物を伝えていく広告記事を中心に集めたりもしています。


*1952年の広告には世界各地の衣装を着た人々がベスパに乗る様子が描かれており、その意気込みも感じることが出来ます。


*中央は1941年の広告。それまでの主力が伝わってくる広告です。また、右側の広告は1950年の広告。

それでは、今に残る痕跡の一部を紹介していきます♪写真の角度は主に、当時撮影された良く見る写真の角度と同じ方向よりリンクをさせていただいています。是非とも、ご自身で当時の様子の写真を見つけてその痕跡、今昔を比較してみてください♪。

まずは、 Belgiumから。1954-1962まで稼動していたと言う工場ですが、今もその建物が残っております。正面の階段と奥の出っ張った建物が特徴的。裏手に三角屋根が並ぶ工場があります。
https://goo.gl/maps/8Vz1PdVALjE2

そして、次はFrance。日本でもイベントなどでは見ることも多々ある生産工場。vespa400や軍用カラーで無反動砲を積んだベスパでもおなじみです。1951-1962まで稼動していたと言うこの場所は、建物の一部は無くなっていますが、その痕跡は十分に感じることが出来ます。また、実際に訪れた人は周辺にその痕跡がはっきりあるというものもあるということなので、是非とも行ってみたいところでもあります。
https://goo.gl/maps/T9QVc8msEkD2

そして、the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland。まず、目指すはこの茶色い建物。当時の絵図ですと、この建物を正面に裏手に工場群が広がっており、現地でもその茶色い建物、そして裏手には工場の建物が残っております。そして、通りの名前からも、その面影と言うのは残っている土地でもあります。
https://goo.gl/maps/g7oJmBRqHJT2

Españaに移動をしてみると、こちらは残念ながら当時の建物は取り壊されてしまい、別の建物に生まれ変わっております。インターネット上で確認できる2009年の写真では看板は取り外されているものの建物は残っていたようです。現在は、この交差点の角にある斜めに区切られた部分でしょうか?。さすがに町の中心部にあっただけあり、再開発は早いようです。
https://goo.gl/maps/4FrTomGq3MH2


*1950年代のスペインの広告とイタリアの広告はその経済性を歌った広告でした。まだ、ユーロになる前の自国の通貨が描かれているのが特徴的です。左は、ベトナムでの写真。2014年、ベトナムでは本当に多くのモダンベスパが走っておりました。


*イタリア、台湾、日本の子どもとベスパの写真。


*フランス、イタリア、日本での写真。


*イギリス、日本、フランスと、1950年代の雑誌広告。

最後に、ベスパではありませんが、イタリア・トリノに残っているFiatの工場跡地。Fiatのその社名からもこの土地の名前が含まれているとおり現在もその会社がこの土地で稼動をしております。1982年に閉鎖された旧工場の建物は今もなお残っており、商業施設として、また、屋上に残されているテストコースも見学が出来ると言うことなので、乗り物ファンなら一度は訪れてみたい場所のひとつに間違いないと思います。航空写真からも屋上にある全長1.1kmのテストコースも確認をすることが出来ます。

https://goo.gl/maps/r5AQGuFCmd42

そして、2011年にRedBull主催で開催されたイベントの様子がドイツのスクーターショップによりまとめられているので、是非ともチェックしてみてください。ドレスアップコンテストからホイール外しレースに屋上に上がるまでのレース。そして、テストコースの走行会にVespaFreeStyleのNicoraさんによるショーなどその土地を生かしたイベントでなんとも楽しそうです。